白と黒の印刷方法 箔押し VS インク

白または黒で印刷したい場合、あさだ屋では印刷方法が2種類あります。
1つめが「箔」での印刷。
2つめが「インク」での印刷です。
どちらを選択するかによって、仕上がりが大きく変わります。

箔とインクにはどんな違いがあるの?
どちらを選べばいいの?
キレイに仕上げるためにはどうすればいいの?

今回の実験では、こういった疑問を解決していきたいと思います。

箔とインク、どちらが綺麗?

左 白箔 / 右 白インク  紙:ディープマット インディゴ

結論からお伝えすると、「インク」のほうが綺麗にデザインが再現されます。
そのため、基本的にインクを選んでおけば間違いないといえるでしょう。
箔は不具合が起こりやすく、デザインの再現性は落ちます。

しかし、箔にはインクにはない仕上がりの魅力があることも確かです。
デザインの再現性が高くなくても、箔を使いたい!という場合は、
デザインの調整をすることで、ぐんと美しい仕上がりになります。

箔とインクの仕上がりの違いの詳細や、デザインの調整方法などは
以下の実験結果からご確認くださいませ。

調整方法がよく分からない場合もご安心ください
データチェック時、不具合の出る可能性があれば、調整方法をご案内いたします。

ご注文はこちらから

 

実験1 細かいデザイン

× 箔押し …潰れる(特に白箔)
◎ インク …綺麗に印刷される

細かいデザイン(小さな文字や、細かいロゴなど)は、インクが綺麗に仕上がります。
特に画数の多い漢字は、箔ではつぶれてしまい、なんとなくの形しか分からなくなる可能性があります。
写真の紙:ディープマット265kg ブラック/ホワイト

デザインの調整方法(箔押しの場合)
サイズを大きくすることでつぶれを軽減できます。
文字:6pt以上推奨。

 

実験2 二次元コード

× 箔押し …読み取りできない場合がある
◎ インク …小さいコードも読み込める(9mm以上)

小さな二次元コードでも読み込めるのはインクでの印刷。
デザインの再現性が高く、読み取りエラーが起こりにくいため、デザインにコードを小さく配置することができます。

箔では小さなコードが読み込めない場合があります。
細かいデザインは潰れ・埋まりやすいためです。
それを回避するためにコードを大きくすると、二次元コードが目立つデザインになってしまいます。
※二次元コードが目立っても良い場合は、箔押しでも読み取り可能です。

写真の紙:カラープラン217kgダークグレー / ディープマット265kg ホワイト

デザインの調整方法(箔押しの場合)
一般的なコード:サイズを大きくする。最小12mm。できれば15mm以上あると安心です。
インスタグラムのコードのように細かいもの:20mm

少し難しいですが、長すぎるURLを避けるのも効果的です。
URLが長くなればなるほどコードが細かくなり、読み取りできない可能性が高くなります。

 

実験3 白抜き文字・二重線

× 箔押し …埋まる
◎ インク …埋まらない

白抜き文字・二重線のデザインは、特に箔押しでは不具合が起こりやすいデザイン。
間隔の狭いものは箔押しではところどころ埋まってしまいます。
※最低でも0.3mm以上間隔が必要です
そういったデザインを用いたい場合は、インクをご選択されることをおすすめします。
写真の紙:ディープマット265kg ブラック/ホワイト

デザインの調整方法(箔押しの場合)
・白抜き文字/2重線をやめる
・0.3mm以上間隔をあける

実験4 印刷の濃さ・質感

箔押し …濃い・光沢がある
白インク …やや薄い・やや印刷ムラが出る

黒インク …普通

「不具合が出やすいかどうか」ではなく、各印刷方法の特徴としてのご紹介です。
注意点は、白インクはやや薄く、印刷ムラがあること。
とはいえ、白箔と比べると違いがありますが、大きく目立つものではございません。

箔でもインクでも問題なさそうなデザインの場合は、
このような印刷の濃さ・質感の違いからもご検討ください。

写真の紙:ディープマット265kg ブラック/ホワイト

デザイン調整後の箔とインク

箔は細かい調整が必要であることから、インクの圧勝でしたが、
「デザイン調整をしたら、箔押しではどんな仕上がりになるの?」
という比較がこちらの写真です。箔押しの少し凹んでる感じ、伝わりますか?

少し凹みがあり、データよりじわりと太くなる仕上がりの白箔。
凹みなく、データに近い太さに仕上がる白インク。

箔押しの凹み感などは、名刺を近くでじっくり見る・表面をさすってみる などしないと分からない違いではあります。
デザインが綺麗に出るのは間違いなくインクです。
それを前提に考えても、やっぱり箔押しが良い!という方は、ぜひこの記事を参考にデザインをご調整くださいませ。

かくいう私は箔派です。この凹み感と、べったり白が乗ってる感じがたまらない…!

写真の紙:ディープマット265kg インディゴ

インク印刷の名刺 ご注文

インクでの印刷は、できる紙が限られます。
以下からご注文いただけます。

白インク印刷はこちら

黒インク印刷はこちら▼
ディープマット
カラープラン モノトーン
カラープラン パステル
カラープラン ブラウン
キュリアスメタル
ビオトープ

厚い紙は印刷機に通らないため紙が限定されているのですが、可能な紙でも結構厚みがあります!
印刷できる中でも厚い紙が良い!という方は「カラープラン」がおすすめです。

箔押しの名刺 ご注文

箔押しはあさだ屋でご案内している紙すべてでご注文可能です。

商品一覧はこちら

MENU