日本伝統の紙といえば「和紙」。1枚1枚手漉きで漉かれた耳付き(紙の縁が毛羽立っている)の和紙は、日本の伝統美といえるでしょう。
そんな「和紙」を使った名刺作成について今回ご紹介します。
和紙名刺を作るなら知っておくべきこと
和紙名刺を作る上で必要な、和紙の歴史や紙の種類。印刷方法をご紹介します。
和紙名刺の魅力
和紙名刺の魅力といえば、手漉きだからこそ完成する耳付き和紙名刺(紙の縁が毛羽立っている)。
有名なのは福井県越前市にある「越前和紙」です。
越前和紙は、日本最古の技術が残るといわれる歴史ある産地。
全国でも唯一紙の神様「岡太神社・大瀧神社」が祀られています。日本へ紙が伝わったのが西暦610年といわれていますが、それより昔に紙漉きの技術が伝わっているという伝説が残っています。正倉院に保管されている最古級の文献の紙は越前和紙といわれ、古来より紙漉きの産地として認知されています。
今回は越前和紙で紹介していますが、全国でもたくさん和紙の産地があります。
美濃和紙、内山紙、阿波紙、土佐和紙などです。産地によっても紙の呼び名が変わります。それぞれに魅力があるので、和紙は面白いです。
職人が手掛ける手漉き和紙名刺
手漉き和紙の作り方は、なんとなくご存知の方は多いと思います。写真のように障子の組板のような枠に紙の原料を何層にも重ねていき一枚の紙に仕上げていきます。
ひとつとして同じ紙はなく、紙の表面・厚み・耳(毛羽立ち)・形などが微妙にそれぞれ違っています。「手漉き和紙」は実は様々な種類があります。原料や仕上げの仕方で紙の印象が変わります。
王道!和紙業界の王様「鳥の子和紙名刺」
白さ際立つ、美しくフラットな表面をもつ「鳥の子和紙名刺」。
フラットな表面に仕上げるには、高度な技術が必要とされていますが、越前和紙ではその技術が伝承され非常に美しい仕上がりの和紙となっています。
繊細な美しさが魅力「絹目和紙名刺」
和紙の表面が繊細な絹目模様がついた美しい和紙。鳥の子とは昔ながらな印象がありますが、こちらは現代和紙といったカジュアルさをもつ和紙。アーティストの方々やフレンチなどの飲食店からも名刺作成のご要望いただくことが多いです。
和紙名刺「絹目」の詳細はこちら
気品のある「大礼名刺」
こちらは手漉きの耳付き和紙ではありませんが、気品ある印象から、老舗企業の社長様から人気のある和紙名刺です。和紙の中に、繊維が織り交ぜられたような紙。角度によって羽が舞っているような輝きを見せてくれます。
>和紙名刺「大礼」の詳細はこちら
あさだ屋にしかないオリジナル手漉き和紙名刺
ここからは、あさだ屋がオリジナルで和紙職人に漉いていただいた和紙名刺のご紹介です。
こんな和紙名刺もあるのか!と、ご参考いただければ幸いです。
人間国宝でいらっしゃる岩野市兵衛氏にも認められた和紙職人の方に特別にお願いして漉いていただいています。紙の素材はコットンを使ったものが多いです。違いは紙質です。ふんわりとした仕上げとなっています。
グレー手漉き和紙名刺
なんともいえない、落ち着いた印象を持ちながら洗練された気品のある色をもつグレーの和紙名刺。書の文字と合わせれば非常に相性が良いです。さりげなく金箔を配置することで高級感がでます。
>和紙名刺「グレー」の詳細はこちら
>写真と同じ 書と和紙の名刺を作るならこちら
ネイビー手漉き和紙名刺
落ち着いた深い藍色の和紙名刺。多くのお客様よりご要望をいただき完成した特別な和紙名刺です。つや消し銀箔で加工することで渋いながらも高級感のある名刺が完成します。
>和紙名刺「藍」の詳細はこちら
>写真と同じ 書と和紙の名刺を作るならこちら
黒の和紙名刺
黒の和紙名刺は業界ではあり得ない紙。多くの職人に断られ、切望しながらも数年かけてようやく完成した特別な和紙名刺です。和紙は基本的に白です。その白に黒の顔料を混ぜ合わせ試行錯誤の末に完成した代物です。経年変化はややありますが、それでも印象に残る名刺が完成します。
>和紙名刺「黒」の詳細はこちら
>写真と同じ 書と和紙の名刺を作るならこちら
白のコットン和紙名刺
バニラアイスのように優しい表面が魅力。細かい雪が降り積もったようなきめ細かさもあります。紙の柔らかさから印刷方法は限られますが、こちらの人気のある和紙名刺です。ブライダル業界やカリグラファーといった華やかな業種の方からも人気があります。
>和紙名刺「白」の詳細はこちら
>写真と同じ 書と和紙の名刺を作るならこちら
ピンクの和紙名刺
サクラ色。ストロベリー色。なんともいえない優しい色合いと、紙の表面。紙だけでその和紙名刺をもつ人柄さえも演出してしまう魅力的な紙です。こちらは写真よりも目で見ていただいたほうがその良さがわかります。実物をご覧いただいた方は数ある和紙名刺の中でもこちらをお選びいただきます。
>和紙名刺「ピンク」の詳細はこちら
>写真と同じ 書と和紙の名刺を作るならこちら
和紙名刺の印刷方法は限られている
多くの方がここで悩まれることでしょう。「和紙の印刷方法」。
インターネットで探してもなかなかヒットしてこないのが和紙の名刺印刷です。特に耳付きの和紙名刺となると、たいていの印刷屋さんは嫌がります。なぜなら、1枚1枚形が違うこと。厚みにムラがあるため、インクが掠れやすい。耳付き和紙だと毛羽立っているため、印刷機に詰まり紙の繊維が残りやすいため大変。といったデメリットが多いからです。
しかし、それを解決する印刷方法が、箔押し印刷/活版印刷です。デジタル印刷よりもアナログ印刷はやはり強いですね!
今回は箔押し印刷で印刷するおすすめの理由を説明します。
箔押し印刷
写真で紹介されている名刺には印刷されていますが、こちらはすべて箔押し印刷で加工されています。箔押し印刷は、インクではなく箔を使う印刷方法で、黒の印字ならば黒箔。白の印字ならば白箔となります。金箔銀箔といった輝きのある箔が有名ですが、黒や白といった箔色もあります。
インクでフラットに印刷する方法でなく、上から熱と圧力でプレスすることで転写する熱転写で印字しています。箔押し職人という専門職人が一枚一枚を加工していきます。
箔押し印刷で加工した仕上がりは、若干の圧がかかったような印象になり、温もりを感じます。紙の厚みによって印刷の出方が、若干掠れたりもしますが、それも味です。すべてに高級感があるので、その点も注意事項というよりは魅力してお楽しみいただければと思います。
あさだ屋とは
あさだ屋は、箔押し印刷を専門にした特殊印刷の会社です。一般的には箔押し屋さんは印刷会社の下請けとなっていることが多いのですが、あさだ屋は数ある箔押し屋でも職人に直接注文できるちょっと変わった箔押し屋さんです。職人に直接依頼するので安く仕上がるというのが魅力です。
和紙名刺印刷は、あさだ屋にお任せするのが良い理由
あさだ屋は越前和紙の産地である福井県にあります。産地のなかでも厳選した美しい和紙が産地価格で手に入ります。紙の調達から、デザイン作成・印刷までをすべて行っています。
和紙に関する専門知識が豊富なオペレーターがご案内します。かなりの高額になりやすい和紙名刺作成がそれなりの安く抑えて価格で手に入ります。
書道家とのコラボ
ご紹介した美しい書の和紙名刺。こちらは実はすべて書道家「西山佳邨」氏に書いていただいたものです。
NHK番組タイトルの書や、書籍タイトル、著名人の名前書きをされている方です。
その書道家に、特別価格で名前書きを書いていただける企画をご用意しています。
これは、あさだ屋だけの魅力となっており他ではできないサービスです。
和紙名刺の制作事例をほか多く手掛けています。ぜひご覧ください。
→ 詳細はこちら
ちなみに、名刺作成はいらないけど、名前だけ書いてほしい!という方も受付可能です。
→ 名前だけのご依頼はこちら
和紙名刺の魅力
一枚一枚手漉きされている和紙名刺。それだけで印象的ですが、印刷方法やデザイン、書が加わることで最高の一枚の名刺へと完成します。
そんな名刺をもらったときの感動は忘れないもの。
名刺は大切にされてこそ名刺です。せっかく作るのならば、ぜひあさだ屋にご相談ください。
実物をみたいという方は、和紙名刺のサンプルなどもご用意しています。
和紙名刺を作成する上で、是非ご参考をいただけますと幸いです。
和紙の名刺一覧は下記よりご覧ください。他にも人間国宝の和紙名刺や、墨流しを施したちょっと変わった和紙なども揃えています。